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結核とは
結核はどんな病気?
結核とは、結核菌という細菌が起こす病気です。重症の結核患者から出る咳などで結核菌が空気中に飛び散り、周りの人がそれを肺の奥まで吸い込むことで感染します。

どこが悪くなる?
主に肺です(肺結核)。結核菌が肺の内部で増殖して肺が腫れ、続いて肺が壊れていき、呼吸する力が低下します。
肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります(肺外結核)。



感染とは?
ただし、結核菌を吸い込んでも、ほとんどの菌は鼻や口、喉の粘膜にぶつかり、感染にはいたらず、菌が肺の奥(肺胞)まで届き、免疫力に打ち勝って菌を追い出します。
しかし体内において免疫によって封じ込められても、結核菌がしぶとくとどまり続ける場合もあります、このような結核菌が体内にあっても菌が活動していない状態を感染と言います。

発病とは?
結核菌が活動(増殖)すると初め、体の組織を侵し始めると発病となります。ただし、結核に感染しても必ず発病するわけではなく、発病する方は感染した方の10人に1人か2人といわれています。発病は感染後、2年以内のことがほとんどですが、中には何十年も経った後に、免疫力が落ちて発病する方もいます。
どのような理由で結核菌が増え始めて発病するのかは、まだよくわかっていません。ただし、抵抗力のない人(お年寄り、過労、栄養不良、他の病気による体力低下等)は注意が必要です。免疫力が弱まっているときは、結核菌が再び活動を始め、発病しやすい状態と考えられています。

結核は人にうつります
結核は感染症なので、発病するとうつる(又はうつす)可能性があります。
症状が進むとせきや痰に結核菌が混じるようになり(排菌)それを空気中に吐き出すようになると他の人にうつしてしまいます。


結核の症状と予防について
結核の初期症状はあまりはっきりしたものではなく、風邪の症状によく似ています。2週間以上咳やタンが続いたり、食欲が減る、体重が減る、微熱が続き寝汗をかく等が長く続く場合は、すぐに医療機関を受診してください。早期発見は本人の重症化を防ぐだけではなく、大切な家族や職場等への感染の拡大を防ぐためにも重要です。また、職場や身近で行われる健康診断を利用し、年に1回は受けるようにしましょう。


結核と診断されたら
もし結核と診断されたら、服薬による治療が必要となります。結核の薬は結核菌が分裂している時しか殺菌作用がありません。結核菌の分裂速度は15時間に1回といわれており、さらに分裂の遅い菌や分裂を休止している菌もあるため、必要な服薬期間は症状等により6か月から1年以上となることもあります。また、結核菌にはごくわずかな数の耐性菌(薬が効かない菌)が存在するといわれ、1種類の薬の治療では、耐性菌だけが増えてしまい、その薬が効かない結核となってしまうため、結核治療を行う時には複数(通常3種類または4種類)の薬を使うことが大前提となっています。決められた薬を半年以上服用することは大変ですが、症状が消えたからといって途中で服薬を止めてしまえば結核は治らず、それどころか菌は耐性菌となり、時には薬が全く効かない多剤耐性菌になることもあります。結核はきちんと薬を飲めば治る病気です。また、薬を確実に飲んでいれば、感染性(他の人に感染させるおそれ)は2週間程度でほとんどなくなります。結核の正しい知識があれば結核に感染、発病しても怖くありません。

世界結核デーについて
1882年(明治15年)3月24日にドイツの細菌学者ロベルト・コッホが結核菌の発見を学会に報告したことを記念して、WHO(世界保健機関)は、1997年(平成9年)にこの日を「世界結核デー」と定めました
各国においても結核を知ってもらうための様々なイベントが開催されます。

結核予防週間について
厚生労働省では、毎年9月24日〜30日を「結核予防週間」と定めて、結核に関する正しい知識の普及啓発をはかることとしています。当会でも関係機関へ周知ポスターやパンフレットを配布するとともに、都内で街頭キャンペーンを開催しています。
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